M&Aを検討されている経営者様と話をする時、
私は「会社を売る」という表現を使わないようにしています。
長い年月をかけて育ててきた会社は経営者様にとって、
自分の息子や娘と同じように大切な存在だと思うからです。
その大切な会社の未来を託していただく以上は、
経営者様の立場に立って支援に臨みたい。
それがM&Aアドバイザリーに対する当社のスタンスです。
現在、日本の中小企業の多くが、事業承継を検討する時期を迎えています。
しかし現実には、親族に事業承継をしている企業は
20年前の約半分だと言われています。
また、社内の「番頭」とよばれる立場の方に承継することも
株の買取資金や債務保証などの問題から困難なケースが多く、
結果として毎年数万社が後継者不在を理由に廃業。
毎年数十万人分の雇用が失われていると言われています。
後継者問題に悩む日本の中小企業にとってM&Aは、
事業を存続させ従業員の雇用、取引先を守るための有効な手段です。
それにも関わらず多くの経営者様が
「廃業」という結果を選ばざるを得ないという事実は、
M&Aに対する理解がまだまだ進んでおらず、
M&Aについて適切なアドバイスを得る機会が不足していることを物語っています。
私は当社を創業する前、外食や教育、建築設計、製造、
フランチャイズなど幅広い事業を経験してきました。
事業家出身のM&Aアドバイザーとして私が常に心がけているのは、
経営者様の話をじっくりと聞き、その思いを理解することです。
決して、書類上の数字のみを基準にするべきではないと考えています。
なぜなら、不動産や商品の売り買いとは異なり、
M&Aの対象である企業は、「人」によって動いているからです。
M&Aはよく、企業同士の「結婚」にたとえられますが、
M&Aの成立はゴールではなく、あくまで将来に向けたスタートラインです。
これから先の末永い発展を実現するためには、
将来を見据えて最適なマッチングを行う必要があります。
私たちはM&Aを通じて地域と社会に貢献するために、
これからも企業経営者様の思いに寄り添っていきます。
代表取締役 加藤 綱義